アメリカの動画配信大手、ネットフリックスの先月までの3か月間の決算は、増収増益を確保したものの、記録的なインフレで娯楽への出費を抑える人が増えたことなどから、世界全体の会員数は97万人減り、2期連続の減少となりました。
インターネットで映画やドラマを定額で配信しているネットフリックスは19日、ことし4月から先月までの3か月間の決算を発表しました。
売り上げは79億7000万ドル、日本円にしておよそ1兆900億円で、前の年の同じ時期と比べて8%増えました。
また、最終的な利益も14億4100万ドル、日本円でおよそ1900億円と6%増え、増収増益を確保しました。
ただ、世界全体の会員数は2億2067万人と3か月前と比べて97万人減り、2期連続の減少となりました。
これは、記録的なインフレで娯楽への出費を抑える人が増えたことや、他社との競争が激しくなったこと、それに、ほかの人とパスワードを共有してアカウントを使っているケースが相次いでいることなどが要因だとしています。
ネットフリックスは今月、アメリカのIT大手マイクロソフトとの提携を発表し、インターネット広告事業に新たに参入して会費が割安なプランを提供する準備を進めていて、こうした取り組みによって再び成長基調に乗れるかが注目されます。
-- NHK NEWS WEB