日本を訪れた韓国のパク・チン(朴振)外相は、NHKのインタビューに応じ、日韓間の最大の懸案である太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題について、「100%満足する解決策を見いだすのは難しいかもしれないが、韓国の原告や国民が『この程度なら合理的に解決できる』と思える案を見つけようと思う」と述べました。
就任後初めて、3日間にわたって日本を訪れたパク・チン外相は20日、帰国を前に都内でNHKの単独インタビューに応じました。
この中でパク外相は、戦後最悪とも言われるまでに日韓関係が冷え込んだ理由について、「数々の懸案の難しさもあるが、両国間の信頼が損なわれたためだ。今回の訪問自体が関係改善の重要なきっかけになる」と述べました。
そして、最大の懸案である太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題について、今月設置した官民合同の協議会の中で、裁判の原告側から日本企業との協議の場を持ちたいという意見が出ていることを今回、日本側に伝えたと明らかにしました。
-- NHK NEWS WEB