「Kyash」と呼ばれる電子決済サービスを悪用し、チャージされた30万円余りをだまし取ったとして、中国人ら4人が逮捕された事件で、4人が少なくとも500近くに上る架空のアカウントを作成し、不正を繰り返していた疑いがあることが、警視庁への取材で分かりました。
埼玉県に住む会社役員で中国籍の毛祚煕容疑者(29)ら4人は去年7月「Kyash」と呼ばれる電子決済サービスで、翌月の返済を条件に必要な金額がすぐにチャージされる仕組みを悪用し、およそ35万円をだまし取ったとして、電子計算機使用詐欺などの疑いで逮捕されました。
架空のアカウントを使うことで返済を逃れていたということですが、4人がこれまでに少なくとも480に上るアカウントを作成し、不正を繰り返していた疑いがあることが、警視庁への取材で分かりました。
氏名や電話番号、メールアドレスなどを入力すればすぐに申し込める仕組みで、4人は複数の偽名やフリーメールのアドレスなどを使い分けていたとみられるということです。
「Kyash」は買い物などで数千円から数万円程度が必要な時に、スマートフォンで簡単に申し込みができることから、利用が広がっているということで、警視庁は4人が同じ手口で合わせておよそ240万円をだまし取ったとみて調べています。
調べに対し、4人のうち毛容疑者は容疑を否認しているということです。
-- NHK NEWS WEB