中国のEV=電気自動車大手「BYD」が、日本市場でEVの乗用車の販売に参入すると発表しました。この分野では、日本の自動車メーカーも新車を相次いで投入していて、競争が激しくなりそうです。
中国のBYDは、世界70余りの国と地域で、EVの販売を手がける有力メーカーです。
会社は21日、都内で記者会見を開いて、来年1月以降、SUV=多目的スポーツ車やセダンなど、3つのタイプのEVを日本市場に投入すると発表しました。
1回の充電で走行できる距離は、SUVが485キロ、セダンが555キロなどとなっていて、希少金属の使用量を減らして、コストをおさえた自社開発のバッテリーを搭載します。
この会社は、日本で7年前からEVバスを販売していますが、乗用車での日本参入に合わせて、2025年までに、すべての都道府県に合わせて100か所の販売店を開く計画です。
BYDジャパンの劉学亮社長は「これからは電気自動車を買うか買わないかではなく、いつ買うか、という時代だ。日本のあらゆる人に、身近な存在にしていきたい」と述べました。
EVの分野では、ことしに入って日本の自動車メーカーも新車を相次いで投入しているほか、韓国のヒョンデ自動車なども参入していて、国内外のメーカーの競争が激しくなりそうです。
-- NHK NEWS WEB