消費者の健康志向が高まっていることから、食品メーカーの間では、たんぱく質やビタミンなどを補給できる飲料の開発が相次いでいます。
このうち、大手飲料メーカーは、全国でフィットネスクラブを運営する会社と共同でプロテインの入った飲料を開発し、今月下旬に発売します。
健康を維持するため日常的に軽い運動をしている人に、必要なたんぱく質を補ってもらうことが狙いだということです。
キリンビバレッジのマーケティング部、山形光晴部長は「健康を維持するために必要な栄養に対する知識を持つ人が増えてきたので、こうした人たちの生活改善のきっかけにしてもらいたい」と話しています。
また、コーヒーなどの販売を手がける会社では、今月から、専用のコーヒーマシンを使って栄養を補うことができる抹茶の販売を始めました。
ビタミンやミネラルなどの配合を変えた7種類の抹茶があり、専用のアプリでふだんの食事を撮影すると、不足している栄養を補う抹茶を提案することもできるということです。
ネスレ日本の津田匡保部長は「カロリーの取りすぎに気をつける人はいるが、必要な栄養を探すのは難しいと思うので、健康な暮らしを送る解決策の一つにしてほしい」と話しています。
食品業界では、厳しい価格競争が続く中で、特定保健食品など健康志向に応える商品の販売が好調で、今後もこうした商品を開発する動きが広がっていきそうです。
-- NHK NEWS WEB