アメリカのソーシャルメディア大手、ツイッターの先月までの3か月間の決算は、インターネット広告の収入が伸び悩んだことなどから赤字に転落しました。
起業家のイーロン・マスク氏による買収計画をめぐる不透明感や、関連する費用も収益を圧迫する要因になったとしています。
ツイッターは22日、ことし4月から先月までの3か月間の決算を発表しました。
売り上げは11億7666万ドル、日本円にしておよそ1600億円で、前の年の同じ時期より1%減少しました。
また最終的な損益は2億7000万ドル、日本円にして360億円余りの赤字に転落しました。
これはインターネット広告の収入が伸び悩んだことや、開発費などのコストが増加したこと、それにアメリカの電気自動車メーカー、テスラのCEOで起業家のイーロン・マスク氏による買収計画をめぐる不透明感や買収に関連する費用が収益を圧迫したことが主な要因です。
ツイッターはマスク氏による買収手続きが保留になっているとして、決算会見の開催を見送りました。
会社は決算資料の中で、マスク氏による買収の撤回を改めて無効で不当だと指摘し、株主からの承認を得られることができれば買収を完了できると主張しています。
ツイッターは買収の実行を求めてマスク氏を提訴していて、ことし10月に審理が行われる予定ですが、買収が完了する時期については裁判次第で予測することはできないとしています。
-- NHK NEWS WEB