発熱外来が受診しづらくなっていることから、政府が症状のある人向けに発熱外来で抗原検査キットを配るなど検査キットのニーズが高まっています。メーカーの間では第6波に続いて、再び増産の動きが進んでいます。
静岡県伊豆の国市にある医療用の抗原検査キットのメーカーでは、第6波のときよりもさらに多くの発注があり、今月上旬ごろから本格的な増産体制に入っています。
通常の平日日中の時間帯に加え、夜8時から早朝4時半まで操業しているほか、土曜日も工場を動かすことで、製造量は去年と比べ2倍以上に増やしています。
工場では、従業員が検体を垂らす“テストプレート”の確認をしたり、完成したプレートを包装する作業にあたったりしていました。
この工場では現在第6波並みの生産量を確保しているものの、人員は必要最低限だということで、さらに採用を強化し供給を安定させたいとしています。
また、例年お盆は1週間ほど休み、製造ラインの点検を行うということですが、ことしについては対策を検討しているということです。
抗原検査キットメーカー「タウンズ」の野中雅貴社長は「第6波が落ち着いたあとも増産体制を継続し在庫を確保していたので、第7波が来てもフル稼働を続けることで安定して供給できている。皆様の役に立てるように全社一丸となって引き続き頑張りたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB