急な病気やけがの相談に応じる横浜市の電話窓口業務の委託をめぐり、市の50歳の職員が大阪の人材派遣会社に対して便宜を図った見返りに、現金など合わせておよそ180万円分の賄賂を受け取ったとして、収賄の疑いで兵庫県警察本部に逮捕されました。
逮捕されたのは、横浜市医療政策課の救急医療技官で、医師の六車崇 容疑者(50)です。
また、大阪 北区にある人材派遣会社「エールスタッフ」の社長、北瀬真之亮容疑者(48)が、贈賄の疑いで逮捕されました。
兵庫県警によりますと、技官は横浜市が医師会を通じて、エールスタッフに委託している急な病気やけがの相談に応じる電話窓口「#7119」の業務をめぐり、3年前の5月からのおよそ半年間に、便宜を図った見返りに謝礼として現金など、合わせておよそ180万円分の賄賂を受け取った疑いが持たれています。
警察は、便宜の内容や2人の認否について、明らかにしていません。
技官は、横浜市が今回の電話相談の業務を始めた平成28年に、横浜市立大学から市に出向していて、看護師らの窓口対応など業務をチェックする立場にあったということです。
また人材派遣会社は、3年前の4月から毎年、この業務を受託していて、年間およそ2億5000万円で契約しているということです。
警察は、事件の詳しいいきさつなどについて捜査しています。
-- NHK NEWS WEB