原油価格の高止まりが続く中、タイヤメーカーの間では、ことしに入り2回目の商品の値上げを決める動きが相次いでいます。
このうち最大手のブリヂストンは、乗用車向けの夏用や冬用タイヤなどほとんどの商品について、ことし9月から販売店などへの出荷価格を3%から8%引き上げます。
会社では、ことし4月にも値上げを行っていて、出荷価格を1年間に2回引き上げるのは2008年以来14年ぶりだということです。
また住友ゴム工業が9月から、横浜ゴムと日本ミシュランタイヤが10月から、いずれもことし2回目の値上げとして、最大で8%、商品の出荷価格を引き上げます。
さらにトーヨータイヤが、ことし1月に続き来年1月から最大で10%値上げするとしています。
理由について各社では、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を背景に原油価格が高止まりし、合成ゴムの原料となるナフサなどの価格が高騰しているほか、生産にかかるエネルギー価格も上昇し、企業努力だけですべてのコストを吸収することが困難なためなどと説明しています。
-- NHK NEWS WEB