27日のニューヨーク株式市場ではアメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会のパウエル議長の発言をきっかけに金融引き締めペースが鈍るとの観測から買い注文が膨らみ、ダウ平均株価は400ドルを超える値上がりとなりました。
27日のニューヨーク株式市場ではFRBの大幅な利上げに注目が集まりました。
決定後に開かれた記者会見でパウエル議長が次の9月の会合で利上げ幅は今後の物価などのデータを見て決めるなどと発言したことを受けて今後、利上げのペースが鈍るとの観測が広がり、買い注文が膨らみました。
ダウ平均株価は一時、500ドルを超える大幅な値上がりとなり、終値は前日に比べて436ドル5セント高い3万2197ドル59セントでした。
IT関連銘柄の多いナスダックの株価指数も4%上昇し、ことし最大の上昇率となりました。
一方、ニューヨーク外国為替市場では日米の金利差が拡大することへの警戒が和らいで円相場は一時、1ドル=136円台前半まで値上がりしました。
市場関係者は「パウエル議長が今のアメリカ経済の状況について景気後退ではないと発言したことも安心感となって買い注文が膨らんだ」と話しています。
-- NHK NEWS WEB