「令和の大改修」と呼ばれる大規模な改修工事が行われている茨城県鹿嶋市の鹿島神宮では、現在、拝殿などの屋根を28年ぶりに修復する工事が進められていて、その様子が報道陣に公開されました。
鹿島神宮では去年から「令和の大改修」として、7年がかりの大規模な改修工事が進められていて、現在は拝殿や幣殿の屋根をひのきの皮を使ったひわだぶきという工法でふき替える工事が、28年ぶりに行われています。
26日、工事中の拝殿と幣殿の現在の様子が報道陣に公開され、屋根の古いひのきの皮が取り外されて、骨組みが見える状態となっていました。
屋根に新たに打ちつけるひのきの皮は長さ75センチほどの細長い形で、拝殿と幣殿、合わせて300平方メートル余りの屋根をふき替えるには、およそ18万枚が必要だということです。
改修工事を行っている会社の川田徳宏社長は「前のものよりも少しでもいい屋根で、長持ちするように作業を進めていきたいと思っています。昔の人が残してくれた建物を次の世代にしっかりと受け継いでいけるように取り組んでいきたい」と話していました。
拝殿と幣殿の改修は再来年の7月ごろに完了する予定だということです。
-- NHK NEWS WEB