28日のニューヨーク外国為替市場では、アメリカのGDP=国内総生産の伸び率が2期連続のマイナスとなったことを受けて、景気後退への警戒からドルを売って円を買う動きが強まり、円相場は一時、およそ1か月ぶりに1ドル=134円台前半まで値上がりしました。
28日のニューヨーク外国為替市場では、この日発表されたアメリカのGDPの伸び率が2期連続のマイナスとなったことを受けてドルを売って円を買う動きが強まりました。
このため円相場は一時、およそ1か月ぶりに1ドル=134円台前半まで値上がりしました。
市場では27日に中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会が0.75%の大幅な利上げを決めたこともあって景気後退への警戒が広がりました。
安全資産としてアメリカ国債が買われて長期金利が低下し、日米の金利差が縮まるとの見方からドル売り円買いにつながりました。
一方、ニューヨーク株式市場では、FRBの利上げのペースが鈍るとの観測などから買い注文が増え、ダウ平均株価の終値は前日に比べて300ドルを超える値上がりとなりました。
市場関係者は「景気後退への警戒は根強いが利上げのペースが鈍れば景気の急激な冷え込みは避けられるとの見方もあり、景気の先行きについて見方が分かれている状況だ」と話しています。
-- NHK NEWS WEB