アメリカのIT大手5社の先月までの3か月間の決算が出そろい、マイクロソフトがかろうじて増益を確保した一方、メタやアルファベットなどは、景気の影響を受けやすいインターネット広告収入が減少したり、伸び悩んだりして、減益となるなど成長が減速する企業が目立っています。
アメリカでは、28日、IT大手5社のことし4月から先月までの3か月間の決算が出そろいました。
最終利益でみますと、マイクロソフトが167億4000万ドル、日本円にしておよそ2兆2500億円と、前の年の同じ時期と比べて1%増加しわずかながら増益を確保しました。
一方、景気の影響を受けやすいインターネット広告を収入の柱としている旧フェイスブックのメタは、経済の不確実性への懸念から一部の企業がネット広告費を削減したため、最終利益が66億8700万ドル、およそ8900億円と35%減少し、グーグルを傘下に置くアルファベットも動画投稿サイト、ユーチューブのネット広告が伸び悩み、およそ160億200万ドル、およそ2兆1500億円と13%減少しました。
さらに、アップルは中国での新型コロナの感染拡大で供給に制約が生じたことから、194億4200万ドル、およそ2兆6100億円と10%減少したほか、アマゾンはコロナ禍の巣ごもり消費が落ち着き、ネット通販事業の売り上げが減少したことなどが響き、20億2800万ドル、およそ2700億円の最終赤字となりました。
アメリカのIT大手各社は、コロナ禍でも好調な業績を維持してきましたがここにきて成長が減速する企業が目立っています。
-- NHK NEWS WEB