排ガスや燃費の不正なデータを国に提出し、トラックやバスの一部が出荷できなくなっている日野自動車の、ことし4月から先月までの決算が、大幅な減益になりました。
日野自動車は、エンジンの排ガスや燃費に関する不正なデータを国に提出していた問題が、ことし3月に発覚し、車の生産に必要な認証が取り消されたため、一部のトラックやバスが出荷できなくなっています。
会社は28日、先月までの3か月間の決算を発表し、売り上げは3558億円と、アジアなどで販売が伸びたため、前の年の同じ時期より3%増えました。
一方で、最終的な利益は前の年より88%少ない7億円で、大幅な減益になりました。
不正の影響で、国内の販売台数が、20%以上減少し、取引先に対する補償費用が膨らんだことが響きました。
オンラインで会見した久田一郎専務は「ステイクホルダーの皆様にご迷惑をかけ、改めて深くおわび申し上げる」と述べました。
今回の不正については、外部の有識者による調査委員会が原因究明と再発防止策の検討を進めています。
来月にも報告書にまとめられる予定ですが、会社は車の出荷再開の見通しはたっていないとしています。
-- NHK NEWS WEB