奈良県斑鳩町にある世界遺産の法隆寺が、参拝者の大幅な減少で境内の整備費用を十分に捻出できないとして始めたクラウドファンディングは29日夜、受け付けが終了し、目標額の7倍を超える1億4600万円あまりが集まりました。
世界遺産の法隆寺は、新型コロナの影響で、参拝者が大幅に落ち込み、主な収入源の拝観料が半分ほどにまで減少しました。
寺では境内の整備費用をねん出するため、先月15日からクラウドファンディングで寄付を募り、29日午後11時に受け付けが終了しました。
クラウドファンディングのホームページには、目標額の2000万円の7倍を超える1億4600万円余りが7400人以上の人たちの支援で集まったと表示されています。
運営会社によりますと、このほかに銀行口座に振り込まれたものもあるため、最終的な金額は来月6日に発表を予定しているということです。
法隆寺は、集まった寄付を境内の樹木の伐採や施設の整備に使い、余裕があれば、美術工芸品などの修理にも使いたいとしています。
-- NHK NEWS WEB