東京 江東区の66歳の区議会議員が、区の清掃業務の入札で業者に便宜を図った見返りに現金を受け取ったとしてあっせん収賄の疑いで逮捕された事件で、業者が同じ清掃業務を少なくとも3年続けて受注していたことが捜査関係者への取材で分かりました。
警視庁は過去の入札なども含め、受注したいきさつを詳しく調べています。
江東区議会議員の榎本雄一容疑者(66)は、ことし2月から4月にかけて、区が発注した関連施設の清掃業務の入札をめぐり、足立区の清掃会社の社長、神谷知伸容疑者(52)に便宜を図った見返りに現金30万円を受け取ったとして、あっせん収賄の疑いで逮捕されました。
区の職員から入札に関する情報を直接聞き出し、社長に伝えていた疑いがあるということです。
清掃業務はことし3月に指名競争入札が行われ、社長の会社がおよそ4000万円で落札しましたが、この会社が同じ清掃業務を少なくとも3年続けて受注していたことが捜査関係者への取材で分かりました。
おととしは12社が参加した指名競争入札で落札し、去年は随意契約だったということです。
関係者によりますと、議員と社長の会社は遅くとも数年前から接点があったとみられるということで、警視庁は過去の入札なども含め受注したいきさつを詳しく調べています。
2人の認否については明らかにしていません。
-- NHK NEWS WEB