大阪 堺市の市営プールのスライダーで利用者がけがをするケースが4件相次ぎ、市は、利用を中止しました。
利用者のけがが相次いだのは、堺市南区の市営「原山公園プール」に設置された全長およそ120メートルのスライダーです。
堺市によりますと、7月3日から10日にかけて40代の男性3人と、小学6年生の男の子の合わせて4人がすべっている途中で顔の左眉の部分に打撲したり出血したりするけがをしたということです。
スライダーは国の安全基準に適合していて、施設やメーカーの点検では異常は見つかりませんでしたが、いずれのケースも高低差がおよそ60センチある急な傾斜の部分でバランスを崩し、顔を側壁にぶつけていたとみられるということです。
このスライダーはおととし設置されましたが、新型コロナの影響でこれまで利用を見合わせていて、7月1日に利用できるようになったばかりでした。
直後からけがが相次いだため、堺市は、7月10日に再びスライダーの利用を中止しました。
この間におよそ1000人が利用したとみられています。
堺市は急な傾斜の部分を改修する方針で、来年のオープンまでに作業を終えるとしています。
堺市の市川行則公園緑地部長は「けがをした方々や市民の方々に、ご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げます」と話していました。
-- NHK NEWS WEB