アメリカのバイデン政権はロシアに対する追加の制裁措置として、オリンピック新体操の金メダリストで、プーチン大統領と近い関係にあるとされる、カバエワ氏の、アメリカ国内の資産を凍結することなどを発表しました。
アメリカのバイデン政権は2日、ロシアのオリガルヒや大手多国籍企業、それに制裁逃れの工作を行った金融機関などが、プーチン政権に多額の収入をもたらしているとして、追加の制裁措置を科すと発表しました。
制裁対象には、2004年アテネオリンピックの新体操の金メダリストで、プーチン大統領と近い関係にあるとされる、アリーナ・カバエワ氏も含まれ、アメリカ国内での資産を凍結し、取り引きを制限するなどとしています。
カバエワ氏は現在、ロシア国営のメディアグループの代表で、EUとイギリスから制裁を受けていますが、バイデン政権はロシアとの緊張が高まるのを懸念し、制裁対象に加えることに慎重になっているのではないかと指摘されていました。
イエレン財務長官は声明で「ロシアの違法な侵略戦争によって罪なき人々が苦しむ中、プーチンの支持者たちは自分たちを豊かにし、ぜいたくなライフスタイルに資金を供給してきた。アメリカは同盟国とともに、ロシアの戦争を支える収入と設備を遮断し続ける」と強調しました。
-- NHK NEWS WEB