中国の新疆ウイグル自治区の綿花が強制労働で生産された疑いがあるとの批判が国際的に高まるなか、セレクトショップ大手のユナイテッドアローズは、現地で生産された綿花の使用を今後、中止すると公表しました。
これは、ユナイテッドアローズが4日の決算会見で明らかにしました。
それによりますと、来年の秋冬向け商品からすべてのブランドで新疆ウイグル自治区で生産された綿花の使用を中止し、一部のブランドでは先行して、ことしの秋冬ものから中止することにしています。
理由について会社は、現地の綿花が強制労働で生産された疑いがあるためだとしています。
会社では、ことし3月、強制労働などの禁止を定めた行動指針を設け、取引先にも同意を求めていて、今後は取引先の工場への実地監査も行い、強制労働などに関わる原料の使用をとりやめる方針です。
会見で、松崎善則社長は「企業活動より、人権尊重のほうが優先されるべきだと考える。恥じることなく自信をもって商品を提供していくため、取引先の企業にも理解や協力をお願いしたい」と話していました。
中国の新疆ウイグル自治区の綿製品をめぐっては、強制労働で生産された疑いがあるとの批判が国際的に高まっていて、アパレル大手のワールドや三陽商会、それにTSIホールディングスが、現地で生産された綿製品の使用を中止する方針を決めています。
-- NHK NEWS WEB