大手企業のことし夏のボーナスは、従業員1人当たりの平均で89万9163円と、前の年より8%余り増えたことが経団連の調査で分かりました。コロナ禍で落ち込んだ企業業績の回復を受けて4年ぶりにプラスに転じ、この40年余りで最大の伸び率となりました。
経団連は、従業員500人以上の大手企業159社のことし夏のボーナスの妥結状況を取りまとめ、5日、最終的な集計を公表しました。
それによりますと従業員1人当たりのボーナスの平均は89万9163円で、前の年より7万2516円、率にして8%余り増えました。
コロナ禍で落ち込んだ企業業績の回復を受けて4年ぶりにプラスに転じ、今の方法で集計を始めた1981年以降で最大の伸び率だということです。
業種別にみると、18業種のうち「鉄鋼」や「印刷」、「機械金属」など15の業種でプラスとなり、前の年の7業種を大きく上回りました。
経団連の新田秀司労働政策本部長は「ここ数年はコロナ禍などで夏のボーナスは軒並み減少したが、ことし一気に反転した。金額はコロナ禍前の水準に届いていないものの、賃金引き上げの勢いは維持されているのではないか」と述べました。
-- NHK NEWS WEB