真冬並みの寒さで関東甲信の各地で雪が降り、暖房向けの電力需要が急増した影響で、東京電力管内では電力の使用率が午前中、一時、95%を超えました。東京電力では、電力の安定供給に支障はないとしていますが、家庭や企業に対し無理のない範囲で節電に協力してもらえるよう呼びかけています。
東京電力管内では24日、真冬並みの強い寒気の影響で各地で雪が降る厳しい冷え込みとなったことで、暖房向けの電力需要が急増しました。
このため、電力の供給力に対する需要の割合を示す「電力使用率」は、午前10時台には95%を超え、午後に入ってからも90%を超える状況が続きました。ただ、電力の需要は次第に緩やかとなり安定供給に支障が生じる状況にはないとしています。
また、もし、電力使用率が97%を超える「非常に厳しい」状況になる場合には、ほかの電力会社から電力の融通を受けるなどして安定供給に万全を期すとしています。
東京電力は、25日は冷え込みがいくぶん緩み、電力の需給がひっ迫する事態は想定していないということですが、引き続き家庭や企業に対し、暖房の温度を少し低めに設定したり、使用していない照明を消したりするなど無理のない範囲での節電を呼びかけています。
-- NHK NEWS WEB