南米・チリの北部の銅山の近くで直径が30メートルを超える巨大な穴ができているのが確認され、チリ政府が専門家などによる調査チームを設置して本格的な原因の究明に乗り出す方針です。
チリ北部のアタカマ州に先月下旬、巨大な穴ができているのが確認されました。
チリの鉱山関連の当局によりますと、この穴は今月8日の時点で表面の直径が36.5メートル、底の部分の直径が48メートル、深さが62メートルで、ブラジル・リオデジャネイロの観光名所として知られるキリスト像がすっぽりと入る大きさです。
穴は見つかった当時よりも数メートル広がっているものの、この3日間に大きな変化はみられないとしています。
近くには権益の80%をカナダの企業が、残りの20%を住友金属鉱山と住友商事が所有する銅山があり、穴が見つかったことを受けて銅山での作業は一時的に停止しています。
チリ政府は担当閣僚や専門家による調査チームを設置して本格的な原因の究明に乗り出す方針で、銅山での過剰な採掘など人為的な要因が確認された場合には罰金を含め厳しく対処するとしています。
-- NHK NEWS WEB