10日のニューヨークの金融市場ではアメリカの7月の消費者物価指数の伸びが6月より縮小し、利上げのペースが速まるとの見方が後退したことから円相場が一時132円台前半まで値上がりしたほか、ダウ平均株価が大幅な値上がりとなりました。
10日のニューヨーク外国為替市場ではこの日、発表されたアメリカの先月の消費者物価指数の伸びが前の月より縮小し、市場の予測を下回ったことを受けて利上げのペースが速まるとの見方が後退しました。
このため、日米の金利差が拡大することへの警戒が和らぎ、ドルを売って円を買う動きが強まって円相場は一時、1ドル=132円台前半まで値上がりしました。
また、ニューヨーク株式市場ではインフレが収まっていくことへの期待から買い注文が膨らみ、ダウ平均株価の終値は前日に比べて535ドル10セント高い3万3309ドル51セントでした。
IT関連銘柄の多いナスダックの株価指数も2.8%の大幅な上昇となりました。
市場関係者は「物価の上げ幅が縮んだことがインフレが収まる兆しではないかとの受け止めが出た。大幅な利上げを続けるFRB=連邦準備制度理事会が9月下旬の会合で利上げの幅を決める際の判断にどこまで影響が及ぶかに関心が集まっている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB