東南アジアで最大の自動車市場を持つインドネシアで国際モーターショーが開幕しました。メーカー各社は、ことし11月のG20=主要20か国の首脳会議に電気自動車を提供すると発表し、G20を通してEVシフトをアピールするねらいです。
インドネシアの首都ジャカルタ近郊では11日、国内最大の国際モーターショーが開幕し、日本や韓国などから25のブランドが出展しています。
このうちトヨタ自動車は、高級車ブランド「レクサス」のEV=電気自動車およそ140台を、ことし11月にバリ島で開催されるG20首脳会議で使われる送迎車として提供すると発表しました。
また、韓国のヒョンデ自動車は、インドネシアにとって初めての現地生産となったEVなどおよそ320台を提供するほか、中国のEVメーカーも8月、インドネシアで生産を始めたばかりのEVおよそ300台を提供するとしています。
メーカー各社はG20を通してEVシフトをアピールするねらいがあるほか、インドネシア政府としても脱炭素に向けた取り組みを世界に示す機会にしたい思惑があるとみられます。
トヨタ自動車と現地企業の合弁会社「トヨタアストラモーター」のアントン・ジミー・スワンディマーケティングディレクターは「インドネシアでも車の電動化が進みつつあることをG20サミットの場で示したい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB