ファミリーレストラン大手の「すかいらーくホールディングス」は原材料価格の高騰や円安によるコストの上昇などを受けて、ことし1年間の最終的な損益の見通しをこれまでの黒字から20億円の赤字へと下方修正しました。
収益の改善に向けて、採算が取れない、およそ100店を閉店するとしています。
「すかいらーくホールディングス」のことし6月までの半年間のグループ全体の決算は、原材料価格の高騰や円安によるコストの上昇に加えて、物価高による節約志向の高まりで、地方の店舗を中心に来店客が減少したことなどから最終的な損益が27億円余りの赤字となりました。
会社ではこうした厳しい状況を踏まえ、ことし1年間の最終的な損益の見通しをこれまでの40億円の黒字から一転して20億円の赤字へと下方修正しました。
最終赤字になれば、2年ぶりです。
会社は、全国に主力の「ガスト」など、およそ3000店舗を展開していますが、収益の改善に向けて、郊外を中心に採算が取れない、およそ100店を閉店するとしています。
また、深夜などの営業時間の短縮によるコスト削減や、高価格帯のメニューの投入や値上げを進めていくとしています。
-- NHK NEWS WEB