中国では各地で記録的な暑さが続いていて、内陸部の四川省では電力需給がひっ迫して電力の使用制限が行われ、日系企業の工場の操業が停止するなど影響が広がっています。
中国メディアによりますと16日内陸部の四川省や重慶では最高気温が40度を超えたほか、15日は68か所の観測地点で気温が観測史上、最も高くなるなど各地で記録的な暑さが続いています。
このうち四川省では空調などの使用が増えている一方雨が少ないため水力発電による供給力が減って電力需給がひっ迫していて、地元政府は今週に入り家庭用の電力を確保するために電力の消費量の多い企業を対象に工場の生産を一時、停止すると通知しました。
生産停止は今月20日までの予定で、これを受けて中心都市・成都にあるトヨタ自動車の工場も操業を停止するなど各企業への影響が広がっています。
電力の使用制限は東部の江蘇省や浙江省などでも一部の企業を対象に行われているということで、長期化すれば経済への打撃となる懸念も出ています。
-- NHK NEWS WEB