ロシア極東の石油・天然ガス開発プロジェクト「サハリン2」の事業を引き継ぐロシア政府が設立した新たな会社が、本格的に活動を開始したと発表し、石油やガスの生産と出荷は支障なく継続されていると強調しました。
日本の大手商社も出資する石油・天然ガス開発プロジェクト「サハリン2」について、ロシア政府は今月5日、事業を引き継ぐ新たな会社「サハリンスカヤ・エネルギヤ」を設立しました。
19日、この新会社は公式サイトで、本格的に活動を開始したと発表しました。
そのうえで、サハリン2の生産拠点では安定した石油と天然ガスの採掘が維持され、ことしの計画に沿って生産と出荷は支障なく進んでいると強調しています。
新たに社長に就任したオレイニコフ氏は「われわれにとっての絶対的な優先事項は、従業員の安全と健康、継続的で確実な生産の確保だ」としています。
サハリン2をめぐっては、日本の大手商社、三井物産と三菱商事が出資していますが、ロシア側は、新会社の設立から1か月以内に、今の出資割合で新会社の株式を取得することに合意するかどうか通知するよう求めています。
日本政府は商社に対して、新会社への参画を前向きに検討するよう要請していて、三井物産と三菱商事は今月中にも判断するものとみられます。
-- NHK NEWS WEB