原材料価格や物流費の高騰が続いていることから、外食チェーンの間では、この夏以降も値上げの動きが一段と広がっています。
関東地方で店舗を展開する中華料理チェーンの「日高屋」は、原材料価格の高騰が企業努力で補えない水準となったうえ、今後もコストの上昇が見込まれるとして、今月26日から大半のメニューを10円から60円値上げします。
また、ファミリーレストランの「デニーズ」は、来月6日からパスタやステーキなど、メニューのおよそ3割で10円から80円値上げするほか、「ガスト」などを展開する、すかいらーくホールディングスは先月に続き、10月以降も一部のメニューを値上げする方針です。
このほか、「やよい軒」が来月1日から定食で30円、丼ものや麺類で20円値上げするほか、回転ずしチェーンの「スシロー」が、10月1日から1皿当たりの税込みの最低価格を今の110円から120円に引き上げます。
帝国データバンクによりますと、主な外食大手の半数近くがことし値上げを行ったか、行う予定だということで、この夏以降も、値上げの動きが一段と広がっています。
ただ、このところの物価高で消費者の節約志向が強まっているという指摘も出る中、各社の間では、主力商品や子ども向けなど一部のメニューで価格の据え置きや値下げを行う動きもあり、客離れを防ぎながら価格の転嫁などでいかに利益を確保していくか、模索が続いています。
-- NHK NEWS WEB