週明け22日のニューヨーク株式市場は、アメリカが積極的な利上げを続けるとの観測が強まり、金融引き締めへの警戒感から、ダウ平均株価は600ドルを超える大幅な値下がりとなりました。
22日のニューヨーク株式市場は幅広い銘柄で売り注文が膨らみ、ダウ平均株価の終値は先週末に比べて643ドル13セント安い、3万3063ドル61セントでした。
先週、FRB=連邦準備制度理事会の幹部たちから来月の会合でも大幅な利上げを続けることを支持するとの発言が相次ぎました。
また、今週26日には西部ワイオミング州ジャクソンホールで開かれるシンポジウムでパウエル議長が講演を行う予定で、投資家の間で金融引き締めへの警戒感が強まり、株式を売る動きにつながりました。
また、利上げ観測からアメリカの長期金利が3%台まで上昇したことを受けて、ニューヨーク外国為替市場では日米の金利差拡大が意識され、一時、1ドル=137円台後半まで円安ドル高が進みました。
市場関係者は「パウエル議長が講演で今後の利上げについてどのようなメッセージを発信するかに関心が集まっている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB