アメリカの製薬大手ファイザーとドイツのビオンテックは、新型コロナウイルスの変異ウイルスでオミクロン株の「BA.4」と「BA.5」に対応するワクチンについて、FDA=アメリカ食品医薬品局に緊急使用の許可を求める申請を行ったと発表しました。
アメリカでは、秋以降の追加接種に使われるワクチンについて、現在のワクチンに変異ウイルスのオミクロン株に対応する成分を加えたものを開発するようFDAが製薬会社に推奨していました。
こうした中、ファイザーとビオンテックは22日、オミクロン株に対応するワクチンについて、緊急使用の許可を求める申請をFDAに対して行ったと発表しました。
ワクチンは、オミクロン株の「BA.4」と「BA.5」に対応する成分と、従来の新型コロナウイルスに対応する成分の2種類を含む「2価ワクチン」と呼ばれるタイプで、12歳以上の追加接種について申請を行いました。
会社側によりますと、ワクチンの安全性などを確かめる臨床試験を今月中に始めるとしていて、FDAの許可が得られれば、すぐにワクチンを出荷できるとしています。
アメリカCDC=疾病対策センターによりますと、アメリカ国内で一日に報告される新型コロナの感染者数は今月中旬以降、平均およそ10万人で、今月20日までの1週間ではおよそ9割がBA.5に感染したと推定されています。
-- NHK NEWS WEB