中国各地で記録的な暑さが続いていて、内陸部の四川省では、電力需給のひっ迫を受けた電力の使用制限が延長され、公共交通機関や商業施設でも節電の動きが広がっているほか、日系企業が自家発電での対応を迫られるなど、今後への懸念が強まっています。
各地で記録的な暑さが続く中国では、21日、四川省や重慶で最高気温が40度を超え、中国メディアは、この1か月で200を超える観測所で過去の最高気温を更新したと伝えています。
電力需給のひっ迫を受けて、四川省の地元政府は、電力消費量の多い企業を対象に、工場の生産を今月20日まで停止するとしていましたが、中国メディアなどによりますと、25日まで延長すると通知したということです。
これを受けて中心都市 成都にあるトヨタ自動車など日系企業や、地元企業の間では、自家発電で対応するところも出ているということです。
また、成都では、地下鉄のエアコンの設定温度を上げたり、商業施設で一部の照明を消したりするなど、節電の動きが広がっています。
このほか、重慶でも24日まで電力の使用制限が行われる予定で、パナソニックの工場が操業を停止するなど、影響が出ています。
予報では、暑さは今週半ば以降、和らぐとされていて、エアコンの使用が減れば電力需給は改善するという見方も出ていますが、四川省や重慶には自動車や半導体などの関連企業も集積していて、今後への懸念が強まっています。
-- NHK NEWS WEB