航空大手の全日空と日本航空、それに九州に本社を置く航空会社3社は、地方の路線を維持するため、九州と沖縄の5つの県の都市と離島などを結ぶ21路線について、ことし10月から共同運航を始めることになりました。
共同運航を行うのは、全日空と日本航空、鹿児島県の日本エアコミューター、長崎県のオリエンタルエアブリッジ、それに熊本県の天草エアラインの合わせて5社です。
5社は▽鹿児島空港と種子島空港、▽長崎空港と対馬空港、▽福岡空港と天草空港をそれぞれ結ぶ便など福岡や鹿児島、長崎、熊本、沖縄の5つの県の都市や離島などを結ぶ21路線74便について、ことし10月から共同運航を始めます。
現在、ほとんどの路線は航空会社がそれぞれで運航していますが、利用客の減少が見込まれる中、共同で運航することで地方路線を維持することが目的です。
航空会社5社では旅行商品の開発や営業販売の強化をはじめ、安全基盤の確立、それに機材や部品調達の効率化などを進めることにしています。
また、九州に本社を置く3社は、航空大手の全日空と日本航空の顧客基盤を生かして販売の増加につながることが期待されるとしています。
共同運航について5社は「地方路線の新規需要を創出して旅客数の増加につなげ、路線の維持・運営を進めていきたい」としています。
-- NHK NEWS WEB