アメリカのソーシャルメディア大手、ツイッターの元幹部が、社内で意図的に利用者を多く見せかける行為があったなどとする告発状を当局に提出していたとアメリカのメディアが報じました。買収を撤回した起業家イーロン・マスク氏との裁判にも影響が及ぶ可能性があります。
内部告発をしたのは、ことしツイッターのセキュリティー責任者を解任された、ピーター・ザトコ氏です。
アメリカの有力紙ワシントン・ポストによりますと、ザトコ氏はアメリカ証券取引委員会などに告発状を提出しました。
それによりますと、ツイッターの社内では実態のない偽のアカウントの割合を意図的に低く見積もって利用者の数を多く見せかけてきたこと、データの管理がずさんであったことなどを指摘しているということです。
起業家のイーロン・マスク氏は、偽のアカウントの割合について会社の説明に疑念を抱いたことを理由に買収を撤回し法廷闘争となっており、今後この告発状の内容が裁判にも影響する可能性があります。
ツイッターは「内容には、矛盾や不正確な情報が多く含まれており、重要な文脈が抜け落ちている」とのコメントを発表し、この告発状の内容を否定しました。
-- NHK NEWS WEB