去年、大阪 高槻市の住宅で54歳の女性が風呂の浴槽で死亡しているのが見つかった事件で、警察は、その数か月前に女性の養子になっていた生命保険会社の元社員を25日、殺人などの疑いで逮捕しました。女性は1億円を超える生命保険に入っていて元社員が受取人になっていたということで、警察が事件との関連を調べています。調べに対し黙秘しているということです。
逮捕されたのは、外資系生命保険会社の元社員、高井凜容疑者(28)です。
去年7月、大阪 高槻市の住宅で、1人で暮らしていた会社員の高井直子さん(54)が風呂の浴槽で手首に結束バンドが巻かれた状態で死亡しているのが見つかり、警察は殺人事件として捜査していました。
女性は亡くなる数か月前に元社員と養子縁組みをしていて、警察が事件との関わりについて調べていましたが、防犯カメラの映像などから女性が死亡した時間帯に現場の住宅を訪れていたことが分かったということです。
このため警察は、元社員が浴槽で溺れさせて殺害したとして、25日午後、殺人などの疑いで逮捕しました。
また、女性は元社員が勤めていた生命保険会社など2社でおよそ1億5000万円の生命保険に入っていましたが、このうちおよそ5000万円について元社員が受取人の名義を勝手に変更して請求した疑いがあることも分かったということです。
警察は保険金目的で殺害したとみて、詳しいいきさつを調べています。
警察によりますと、調べに対し黙秘しているということです。
-- NHK NEWS WEB