イギリスのジョンソン首相の後任を決める与党 保守党の党首選は、来月5日の結果発表まで1週間となりました。インフレが記録的な水準となり経済政策が最大の争点となる中、党員への調査では減税を直ちに実行するとしているトラス外相がスナク前財務相を大きくリードしています。
ジョンソン首相の辞意表明に伴うイギリスの保守党の党首選は、トラス外相とスナク前財務相による決選投票が行われています。
およそ16万人とされる党員が郵送やオンラインで投票していて、来月2日に締め切られ5日に結果が発表されます。
党首選ではイギリスで先月の消費者物価指数が10.1%の上昇とおよそ40年ぶりの記録的な水準となる中、経済政策が最大の争点となっています。
トラス氏は減税を直ちに実行するとしているのに対し、スナク氏は当初インフレを加速させるとして減税に慎重な姿勢でしたが、劣勢が伝えられると光熱費について日本の消費税に当たる付加価値税を一定期間廃止する計画や将来的な所得税の減税を打ち出し追い上げを図っています。
大手調査会社ユーガブが党員を対象に今月17日まで行った調査では、支持率はトラス氏が66%、スナク氏が34%と、2週間前に比べてその差は6ポイント縮まりましたが、トラス氏が引き続き大きくリードしています。
両候補は31日、ロンドンで最後の討論会を行い激しい論戦が交わされる見通しです。
-- NHK NEWS WEB