一昨年度=令和2年度に、年金や医療、雇用保険などに支払われた社会保障給付費は、高齢化の進行に加え、雇用調整助成金など新型コロナ対策の給付が上乗せされたことで、前の年度より8兆円余り増え、132兆円余りと過去最高を更新しました。
国立社会保障・人口問題研究所のまとめによりますと、令和2年度の社会保障給付費は、132兆2211億円で、前の年度より8兆2967億円、率にして6.7%増えて過去最高を更新し、増加幅はこれまでで最も多くなりました。
分野別では,
▽「年金」が55兆6336億円で最も多く、
次いで▽「医療」が42兆7193億円、
▽介護や雇用対策などの「福祉その他」が33兆8682億円で、
いずれも前の年度より増えました。
高齢化の進行に加え、政府の新型コロナ対策の給付が上乗せされたことが主な要因で、
▽雇用調整助成金が2兆9798億円、
▽対応にあたった医療機関などへの交付金が2兆4677億円など、
総額で7兆円を超えています。
国民1人当たりの給付費も104万8200円で過去最高になり、前の年度と比べて6万5900円増えました。
-- NHK NEWS WEB