アメリカの製薬大手、ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンについて、厚生労働省は5歳から11歳までの子どもの3回目接種で使用することを正式に承認しました。5歳から11歳までの3回目接種のワクチンが承認されるのは、国内では初めてです。
5歳から11歳の子どものワクチン接種は、ことし2月からファイザーのワクチンを使って1回目と2回目が行われています。
厚生労働省は、29日夜に開いた専門家の部会で、5歳から11歳までの3回目の接種でファイザー製のワクチンを使用することを了承し、30日正式に承認しました。
会社によりますと、海外で2回目の接種からおよそ6か月たった5歳から11歳の子どもに3回目の接種を行ったところ、ウイルスの働きを抑える中和抗体の値がおよそ6倍に増えたということです。
厚生労働省は3回目の接種について、大人と同様に2回目を打って以降少なくとも5か月以上間隔を開けることとする方針で、接種を開始する時期などについて今後、議論を行う予定です。
5歳から11歳までの子どもの3回目接種のワクチンが承認されるのは、国内では初めてです。
5歳から11歳の子どものワクチン接種をめぐっては、オミクロン株への効果や安全性に関するデータが集まってきたとして、接種を受けるよう保護者が努めなければならない「努力義務」とするための政令が来月にも閣議決定される見通しです。
-- NHK NEWS WEB