30日のニューヨーク外国為替市場では、求人件数の増加をきっかけにインフレを抑えるため大幅な利上げが続くとの見方から日米の金利差拡大が意識されて円が売られ、円相場は一時、1ドル=139円台前半まで値下がりしました。
30日のニューヨーク外国為替市場では、この日、発表されたアメリカの7月の求人件数が6月より増加し、市場の予想を上回ったことをきっかけに、FRB=連邦準備制度理事会がインフレを抑えるため、9月の会合で0.75%の大幅な利上げを決めるとの見方が強まりました。
このため、アメリカの長期金利が上昇して日米の金利差拡大が意識され、円を売ってドルを買う動きが出て、円相場は一時、1ドル=139円台前半まで値下がりしました。
また、ニューヨーク株式市場では大幅な利上げによって景気が冷え込むことへの警戒から売り注文が増え、ダウ平均株価の終値は前日に比べて308ドル12セント安い、3万1790ドル87セントでした。
ダウ平均株価の値下がりは3営業日連続です。
IT関連銘柄の多いナスダックの株価指数も1.1%の下落でした。
市場関係者は「求人件数が減少すればインフレが収束していくとの見方が出ていたが、一転してインフレが長引き、大幅な利上げが続くとの見方が強まった」と話しています。
-- NHK NEWS WEB