自動車部品メーカーの「リケン」が身代金要求型のコンピューターウイルス「ランサムウエア」によるサイバー攻撃を受け、一部の株主の個人情報や取引先の機密情報など、合わせて6000件余りが漏えいしたことがわかりました。
自動車のエンジンの部品などを製造・販売している「リケン」によりますと、7月17日に会社のサーバーへの不正なアクセスを確認し、身代金要求型のコンピューターウイルス「ランサムウエア」によるサイバー攻撃を受けたとみられるということです。
会社が専門機関などの協力を得て、詳しく調べたところ、
▽個人情報など、およそ6000件
▽取り引きのある企業に関する機密情報、およそ60件の漏えいが確認されたということです。
個人情報については、従業員のほか、2018年3月末時点での株主に関するものもあり、一部の株主の氏名や住所、電話番号などが含まれているということです。
また、機密情報については、
▽取り引きのある国内外の企業名や、
▽エンジンの機種名
▽部品の数量などが、含まれているということです。
このほか、攻撃によって会計システムなども被害を受けたとして、8月に予定していた決算発表の延期も決めています。
会社は「現時点で個人情報や機密情報の不正利用などは確認されておらず、製品の製造に大きな影響は出ていない」としていて、自社のウェブサイトで「多大なるご迷惑、ご心配をおかけして、深くお詫び申し上げます」などとコメントしています。
-- NHK NEWS WEB