アメリカFDA=食品医薬品局は、製薬会社のモデルナと、製薬大手のファイザーなどが、それぞれ開発したオミクロン株の「BA.4」と「BA.5」に対応するワクチンについて、追加接種に対する緊急使用の許可を出しました。
アメリカではこの秋以降、感染が再び拡大するという懸念から、FDAが製薬会社に対し、オミクロン株に対応するワクチンの開発を推奨し、各社が相次いで緊急使用の許可を申請していました。
これについてFDAは31日、モデルナのワクチンについては18歳以上、ファイザーなどのワクチンについては12歳以上の、それぞれ追加接種に対し、緊急使用の許可を出したと発表しました。
ワクチンはいずれも、オミクロン株の「BA.4」と「BA.5」に対応する成分と、従来の新型コロナウイルスに対応する成分の2種類を含む「2価ワクチン」と呼ばれるタイプです。
今後、アメリカCDC=疾病対策センターが最終的に接種を推奨すれば、オミクロン株に対応するワクチンが追加接種できるようになります。
CDCによりますと、アメリカ国内で1日に報告される新型コロナの感染者数は8月中旬以降、平均で8万人から10万人ほどで、8月27日までの1週間では、およそ9割がBA.5に感染したと推定されています。
-- NHK NEWS WEB