外務省は、世界各地でテロ事件が頻発しているのを受けて、海外に赴任する企業関係者らを対象に、劇画「ゴルゴ13」の主人公が安全対策を指南する新たなマニュアルを作成し、22日からホームページで掲載を始めました。
新たなマニュアルは、去年7月にバングラデシュで日本人7人が犠牲になった人質事件を教訓に作成され、22日から外務省のホームページで掲載が始まりました。
22日は、完成を記念して、岸田外務大臣が、「ゴルゴ13」の作者、さいとう・たかをさんと懇談しました。
この中で、岸田大臣は、「きょうから外務省のホームページに『ゴルゴ13』にご登場いただき、活躍を始めていただくことになった。多くの効果が得られるのではないかと期待しています」と述べたのに対し、さいとうさんは、「海外へ行くときは、まず全然違う考え方をしている人たちがいることを忘れないでほしい」と応じました。
マニュアルは、13回の連載形式で掲載され、初回のストーリーは、外務大臣が外務省に「ゴルゴ13」の主人公を招き、安全対策の指南役を引き受けるよう依頼する内容となっています。
そして今後、1週間ごとに新たなストーリーが掲載され、主人公が、現地の治安情報を常に把握しておくことや、海外での安全管理を担う責任者を企業内であらかじめ決めておくことなどをアドバイスする予定だということです。
-- NHK NEWS WEB