楽天モバイルは、携帯電話の基地局の整備に関わる業務で、従業員が取引先と共謀して不正に金銭を着服していたとして、この従業員を懲戒解雇していたことが分かりました。
関係者によりますと、楽天モバイルは携帯電話の基地局の整備に関わる業務で、自社の従業員が取引先の会社と共謀し、費用を水増しして請求する形で不正に金銭を着服していたということです。
楽天モバイルは2日、従業員による不正行為があったことを公表したうえで、この従業員を8月12日付けで懲戒解雇するとともに、警察に刑事告訴したことを明らかにしました。
また、従業員の不正は社内の調査で明らかになったとしています。
一方、業務と取り引きの内容、それに被害額については、捜査に支障があるとして、公表できないとしています。
この取引先の会社は東京 千代田区に本社があり、携帯電話の基地局の整備に関連して部品の運搬などを行っていた「日本ロジステック」で、楽天モバイル側の申請に基づいて裁判所が預金口座にあった4億円の仮差し押さえを認めています。
その後、この会社は8月30日に裁判所に民事再生法の適用を申請したということです。
楽天グループは「不正行為が発生したことを厳粛に受け止め、内部管理体制の一層の強化とコンプライアンス教育を徹底しグループ全体で再発防止に努めます」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB