東京と名古屋間の開業を目指して建設が進めらている「リニア中央新幹線」のトンネル工事現場が、長野県で報道陣に公開されました。
公開されたのは、長野県大鹿村から静岡県にかけて掘削が進められている「南アルプストンネル」の長野工区の工事現場です。
リニア中央新幹線の長野県内のトンネル工事現場が公開されるのは初めてです。
トンネルの長野工区は、全長およそ8.4キロで、リニアが走行する部分は幅およそ13メートル、高さおよそ8メートルです。
ドリルであけた穴に火薬を入れて爆破させる方法で、一日におよそ4メートルから5メートルずつ掘り進められています。
工事は2016年に始まり、先月末の時点で掘削が終わったのは、およそ480メートルだということです。
JR東海は当初の予定より工事は遅れているものの、4年後の2026年の11月には長野工区での工事を終えたいとしています。
JR東海の古谷佳久部長は「2027年の開業は難しくなっているが、県内の工事はペースを緩めず、安全や環境の保全、地域との連携を重視していきたい」と話していました。
リニア中央新幹線のトンネル工事をめぐっては、長野県豊丘村で3回にわたって事故が繰り返され、JR東海は施工会社などと安全対策を徹底するための協議会を立ち上げています。
-- NHK NEWS WEB