日本との激しい受注競争の末、中国が建設を請け負ったインドネシアの高速鉄道。中国製の鉄道車両が初めて、インドネシアに到着しました。事業主体の企業は来年の運行開始を目指すとしています。
インドネシアの首都ジャカルタと、およそ140キロ離れたバンドンを結ぶインドネシアの高速鉄道に使われる初めての鉄道車両が今月1日、中国からジャカルタ北部の港に到着しました。
鉄道計画は日本と中国が受注を競っていて、当初は日本が圧倒的に有利だとみられていました。
しかし、2015年に中国側がインドネシアに国の財政負担が生じない案を提示し、中国が建設を請け負うことになったものです。
建設は2016年に始まりましたが、中国側の建設計画の不備で認可が遅れたり、資金の負担割合をめぐって両国の調整が難航したりしました。
事業主体の企業は当初、2019年の運行開始を目指していましたが、大幅に遅れ、来年の運行開始を目指すとしています。
インドネシアのインフラ事業をめぐっては、日本がジャカルタの地下鉄の建設を手がけたほか、韓国も都市高速鉄道に参画するなど、受注競争が激しくなっています。
-- NHK NEWS WEB