大手広告代理店、電通の元社員で、スポーツイベントの運営などを手がける都内の会社の代表が、法人税などおよそ6900万円を脱税したとして、東京国税局から告発されました。
告発されたのは、東京 北区のイベント運営会社「B.COM」など2社と、これらの会社の大原信人代表(37)です。
関係者によりますと、大原代表が経営する会社は、有名プロゴルファーのイベントの運営を数多く手がけて売り上げを伸ばしていましたが、イベントで使用する写真の撮影やグッズの販売などを外部に委託したよう装い、架空の経費を計上するなどして所得を少なく見せかけていた疑いがあるということです。
東京国税局査察部は、大原代表が去年までのおよそ4年間に会社の所得合わせておよそ2億9000万円を隠し、法人税などおよそ6900万円を脱税したとして、東京地方検察庁に告発しました。
不正に得た資金は複数の大手企業の株式の購入などに充てていたということです。
関係者によりますと、大原代表は大手広告代理店、電通の元社員で、在職時の人脈をもとに会社を立ち上げていたということです。
NHKの取材に対し、大原代表は「修正申告を済ませて納税も完了しており、指摘を受け入れて深く反省しています」などとコメントしています。
-- NHK NEWS WEB