養子縁組みをした女性を殺害したとして逮捕された容疑者が警察の留置場で自殺した問題で、大阪府警察本部が容疑者が書いていた自殺をほのめかすメモの存否について記者発表で、うその説明をしていたと明らかにし、陳謝しました。
大阪 高槻市の住宅で養子縁組みをしていた女性を殺害したなどとして殺人などの疑いで逮捕されていた生命保険会社の元社員、高井凜容疑者(28)は今月1日の朝、勾留されていた大阪・福島警察署の留置場で自殺を図り、死亡しました。
2日前には自殺をほのめかすメモが見つかっていましたが、状況を確認する態勢は強化されず、警察の管理体制に問題があったことがわかっています。
大阪府警察本部の留置管理課は、容疑者が自殺を図ったあとに警察署から報告を受けてメモの存在を把握していましたが、1日の夕方に行った記者発表で「遺書は発見に至っていない」などとうその説明をしていたということです。
さらに2日行った記者発表で「きょうになってメモの存在を把握した」とうそを重ねたということです。
大阪府警察本部は7日、一連の説明が虚偽だったことを明らかにしました。
これについて留置管理課の渕田れい子課長は、「うその説明をしていた。説明は正しくすべきで正確な内容を伝えられずおわびします」と陳謝しました。
-- NHK NEWS WEB