酒に酔って電車内で寝込んでしまい、終点のJR千葉駅まで乗り過ごした都内の20代の女性に「車で送ってあげる」などと声をかけ、車内でわいせつな行為をしたとして、千葉県の会社員が逮捕されました。会社員は、千葉駅で同様に乗り過ごした女性たちを狙って声をかけていて、警視庁が注意を呼びかけています。調べに対し、容疑を一部否認しているということです。
逮捕されたのは千葉県四街道市の会社員、吉田憲二容疑者(51)です。
警視庁によりますと、吉田容疑者はことし7月24日の午前1時ごろ、JR千葉駅で声をかけた東京 足立区の20代の女性を自分の車に乗せたうえで、わいせつな行為をしたとして、監禁や準強制わいせつなどの疑いが持たれています。
女性は友人と飲食店で酒を飲んだあと、新宿駅からJR中央・総武線に乗って秋葉原駅で乗り換え、足立区の自宅まで帰ろうとしましたが、酔って電車内で寝込んでしまい、JRに乗ったまま終点の千葉駅まで乗り過ごしたということです。
その際、吉田容疑者が女性に「終電だから車で自宅まで送ってあげる」などと声をかけ、近くに止めてあった車に乗るよう誘ったということです。
警視庁の調べに対し「寝込んでいた女性に声をかけ、車で送ったことは認めるが、わいせつな行為はしていない」などと容疑を一部否認しているということです。
防犯カメラには、女性に声をかける1時間前から駅の構内で複数の女性に声をかける容疑者が映っていたということで、警視庁は終点まで寝過ごした女性を狙って声をかけていたとみて詳しく調べています。
警察は「遠くまで乗り過ごしてしまっても駅員や最寄りの交番に相談し、知らない人にはついていかないようにしてほしい」と注意を呼びかけています。
-- NHK NEWS WEB