キャッシュカードがなくてもスマートフォンだけでATM=現金自動預け払い機で現金の引き出しなどができる国内で初めてのサービスが、来週から一部の銀行で始まることになりました。
このサービスはネット専業の「じぶん銀行」の預金者が対象で、コンビニ最大手のセブンーイレブンなど「セブン銀行」が設置している全国の2万3000台余りのATMで利用できます。
現金の引き出しをする場合、利用者はスマホのアプリに金額を入力する一方で、ATMを操作し、画面にスマホ取り引きのためのQRコードを表示させます。このコードをスマホのカメラで読み取ると、取り引きのための番号が表示され、口座の暗証番号とともにATMに入力すると、現金を受け取ることができます。
このサービスは今月27日から始まります。
スマホだけで銀行のATMを利用できるサービスを全国で展開するのは、国内の銀行で初めてだということです。
23日の記者会見で、「セブン銀行」の二子石謙輔社長は「スマホが生活の必需品として普及する中、新たな金融サービスを展開し利便性を高めていきたい」と述べました。
国内の銀行では、「イオン銀行」が指紋の認証だけでATMを利用できるサービスを試験的に実施するなど、IT技術を活用して、キャッシュカードがなくてもATMを使えるようにする動きが広がり始めています。
-- NHK NEWS WEB