日野自動車は、先月新たにデータの不正が明らかになった大型エンジンを搭載したトラックやバスなどについて、排出ガスの濃度が基準値を超えるおそれがあるとして2万台余りのリコールを国に届け出ました。
リコールの対象は、新たに排ガスなどのデータ不正が明らかになった大型エンジンを搭載している2017年6月からことし3月に製造されたトラックの「日野プロフィア」とバスの「日野セレガ」の合わせて2万1000台余りです。
また、日野自動車が製造したこの大型エンジンを搭載したいすゞ自動車の「いすゞガーラ」およそ500台や、加藤製作所のクレーン車「カトウKRー80H型ラフター」600台余りも対象となっています。
バスやトラックについては、国土交通省によりますと、すすを除去するプログラムが不適切で、排出ガスを浄化する装置が高温となって劣化が早まることで排出ガスの濃度が基準値を超えるおそれがあるということです。
日野自動車は、暫定的な措置としてこの装置を定期的に点検し、問題がある場合には取り替える対応をとるということで、費用は会社側が負担することになっています。
データ不正問題をめぐって国土交通省は、立ち入り検査の結果を踏まえ厳正に対応する方針です。
-- NHK NEWS WEB