社員を休ませているように装う、うその書類を作成し、雇用調整助成金を不正に受給していたとして、東京労働局は、都内の旅行会社「ワールド航空サービス」に対し3億9000万円余りの返還を命じる処分を行いました。
東京労働局によりますと、この会社は、新型コロナウイルスの感染が拡大したおととし3月以降、社員を休ませた場合の休業手当を助成する国の「雇用調整助成金」を受け取っていました。
しかし、実際は社員が出勤しているのに仕事を休ませたとする、うその申請書類を提出して不正に受給していたことが確認されたということです。
東京労働局は、おととし5月には不正があったとし、それ以降の3億9300万円余りの返還を命じるとともに今後5年間助成金の利用を禁止する処分を行いました。
「ワールド航空サービス」は、命じられた金額をすべて返還し、「今回は大変なご迷惑、ご心配をおかけし誠に申し訳ありませんでした。経営陣を刷新し、旅行業界への貢献に懸命に取り組んでいます」としています。
-- NHK NEWS WEB